松徳BLOG

CTカンファレンス

2018/07/06

今日の松徳レントゲン室

【憩室炎】

憩室炎(けいしつえん)とは、憩室に便などがつまり、炎症が起きた状態のことです。

憩室炎は、上行結腸やS状結腸に起こりやすく、典型的な憩室炎では、

痛みまたは圧痛、発熱が生じます。

憩室とは、大腸の壁の一部が外へ袋状に飛び出している状態で、

内視鏡で見るとくぼみのようになっています。

主な原因は、便秘などにより腸管の内圧が上昇し、大腸壁の筋肉層の脆弱な部分から

粘膜が飛びだすことで憩室が発生すると考えられています。

大腸内視鏡検査や腹部CT検査、超音波検査で診断可能で、CTでは虫垂炎や膿瘍との

鑑別ができます。

CTの画像上では、憩室炎があれば壁肥厚や、脂肪組織の濃度が上昇します。

軽度の憩室炎は、安静にして流動食と抗菌薬を経口服用することにより自宅で治療できます。

重度の憩室炎は、病院で輸液と抗菌薬が静脈内投与され、患者は床上安静とし、

症状が治まるまでは経口摂取を避けます。

憩室炎により、憩室が穿孔し腹膜炎を起こした場合は緊急手術が必要となります。

しかし、憩室炎患者の約80%は手術をしなくても治療できます。

対策としては、比較的線維分の多い食事の摂取を心がけるとともに、

便秘をしないよう便通のコントロールを行うことも大切です。

なんども憩室炎をくり返すと、大腸が細くなったり癒着を生じたりして、

便やガスの通過が悪くなることがあり、便秘や腹部の膨満感が続いたり、

大腸内視鏡検査の挿入が困難になったりします。

腸に優しい食事を心掛けましょう。わーい(嬉しい顔)