日帰り手術センター

日帰り手術とは

1週間程度入院が必要な手術を、当日手術を受けて当日に帰宅するかあるいは翌日に退院する手術システムを「日帰り手術」と称します。

日帰り可能な病気

外科 ソケイヘルニア(脱腸)・胆石・胆嚢ポリープ・下肢静脈瘤・痔・乳腺腫・巨大脂肪腫・シャント造設
内科 大腸ポリープ・胃ポリープ
眼科 内反症・翼状片・白内障(一部)
循環器科 心臓カテーテル検査・経皮的冠動脈形成術
形成外科 小手術
整形外科 抜釘術・ばね指・膝関節鏡手術・上肢骨折
泌尿器科 前立腺生検・尿管結石(対外衝撃波腎尿管結石破砕術)・膀胱腫瘍(一部)
婦人科 子宮内膜ポリープ(一部)・子宮筋腫(一部)・子宮鏡下手術

日帰り手術の適応基準

  • ①日帰り手術に適した疾患である。
  • ②患者様ご自身が日帰り手術を理解し、それを希望している。
  • ③手術後の合併症が最小限であることが予測される。
  • ④医師の勧めで患者様の納得と協力がある。
  • ⑤生活が自立しており、介護が最小限である。
  • ⑥来院・帰宅に付き添えるご家族や知人の協力を得ることが出来る。
  • ⑦通院の際の交通手段に支障がない。

日帰り手術の利点は

入院を強いられるような状態の方ではなく、普通に生活を送っておられる方が、これらの手術の為に1週間程度の入院をしなければならない時に、仕事への影響、家族への負担、学業への影響等を最小限にとどめるには入院なくして手術が受けられる事になり、生活サイクルを保持できる事になります。

日帰り手術が決定したら

「日帰り手術センター」で手術前準備や帰宅迄の過ごし方について説明し、疑問に答えさせていただきます。

説明の内容は

  • ①糖尿病薬や抗凝固剤を内服されている方は中止等の指示を明確に行い、手術が安全に行われる体制を指導します。
  • ②手術時間、来院時間、帰宅時間等について説明します。
  • ③手術に必要な書類について説明します。
  • ④個人の日常生活動作について聞き取りを行い、看護や介護の支援の方策を計画します。

手術実績

日帰り手術件数

日帰り手術件数

外来 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年
外科 345 429 468 290
整形外科 8 15 84 59
心臓血管外科 1 1 50 74
循環器内科 1 1 2 74
婦人科 359 375 296 232
泌尿器科 189 95 92 53
形成外科 0 0 17 0
口腔外科 101 34 42 48
眼科 80 94 61 2
耳鼻咽喉科 0 26 39 386
その他 19 19 54 32
化学療法 237 375 366 281
合計 1340 1464 1571 1531

 

Q&A

どのような症例が対象でしょうか?

手術の種類は現在20種類以上に及び、多い手術ではソケイヘルニア根治術・下肢静脈瘤・痔核根治術・胆石などに対する腹腔鏡手術・眼科手術・食道静脈瘤の内視鏡手術などがあります。

日帰り手術の流れは?

手術当日に朝絶食の状態で来院して頂き、手術前の準備をして治療を受けて頂くわけですが、こういったことがスムーズに行われる為にはあらかじめ十分な時間をとって健康状態のチェック・ご本人、ご家族に対しては日帰り手術の流れのご説明など行い、不安のない当日をむかえていただきます。当センターでは、ケア・コーディネーター が、手術前から帰宅された後までご相談のお相手をさせていただきます。

どのような方が対象でしょうか?

手術の内容からもおわかりになりますように、こういった疾患をお持ちの患者様は普段は仕事に出かけたり、学校に行ったり、家庭の主婦であったり、普通の生活をされている方々です。私たちはこういった患者様を「健康な患者様」と呼んでいます。健康な患者様が手術の為にたった一週間入院することによって、その間家族・社会から隔離され、慣れない環境で不眠・食欲低下をきたし、「病人」になってしまうという現実を私たちは随分経験してきました。「自分は手術を受けるんだから病人なんだ」とか「手術を受けるんだから入院しなくてはいけない。」と考えることは当たり前のことでした。家族にしてみても誰かが手術を受けるとなれば家族中が心配し、仕事を休んだり親戚の方に手伝いに来てもらったり、自営業の方はお店を閉めたり大変なことになるのです。

早く、安く、感動的に

「命を扱っている」ということと「規制に守られている」ということ、それから「公定価格がある」これらによって「医療界は特別なんだ、一般企業と医療界は違うんだ。」という感覚が社会的通念としてあります。このことが医療界に競争原理が働かない理由になっているのです。一般の方々が入院料を隣同士で比べるようなことはほとんどないと思います。5円・10円違う野菜の値段を奥さんは一生懸命になって比べますが、医療費に関しては、誰もそういう価格の差ということは知らされていないので、一週間入院しても、2週間入院しても同じだというふうに、大体幾らぐらいしかわかりませんし、気にもとめないのでしょう。

「日帰り手術の実際」(医療法人徳洲会 専務理事、
松原徳洲会病院総長 篠崎 伸明 著)をご紹介させていただきます。