婦人科

子宮筋腫・性感染症・避妊の相談など
何なりとご相談ください。

当診療科では、悪性腫瘍の手術から、腹腔鏡、子宮鏡、性器脱等、幅広く手術を行っております。
外来は、月曜日から土曜日まで行っており、月・火・水・木・金曜日は女性医師の診察も行っております。
松原市の市民健診(細胞診)を行っており、子宮けい癌予防ワクチンも接種可能です。

診療実績・症例数など

子宮の良性腫瘍 14件
卵巣の良性腫瘍 15件

手術内訳
平成27年4月1日から平成28年3月31日までに当科で行った手術の内訳
  • 腹腔鏡手術とは、腹腔鏡を使って卵巣嚢腫や子宮筋腫を摘出する手術です。
    (腹腔鏡下膣式子宮全摘術や腹腔鏡補助下子宮筋腫核出術も含まれています)
  • 膣式手術とは、膣を通して行う手術です。
    (性器脱手術や子宮鏡下手術や人口妊娠中絶などが含まれます)
  • 開腹術とは、腹腔鏡を用いずに、お腹を切って行う手術です。
  • 筋腫摘出術とは、子宮本体を残し筋腫核のみ摘出した手術です。
    (開腹術も腹腔鏡下手術も子宮鏡下手術も含まれています)
  • 子宮動脈塞栓術に関しましてはこちらをご覧下さい。
  • 子宮摘出術とは、子宮を筋腫ごとに摘出する手術です。
    (開腹術と腹腔鏡下膣式子宮全摘術と膣式子宮全摘術が含まれています)
子宮動脈塞栓術
子宮動脈塞栓術お腹を全く切らない子宮筋腫の新しい治療法として子宮動脈塞栓術に取り組んでいます。

・子宮筋腫の治療法は?
1)対症療法(鎮痛剤、止血剤、鉄剤、漢方薬など)
2)ホルモン療法(偽妊娠療法、偽閉経療法)
3)外科的手術(開腹手術、腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術など)
4)動脈塞栓術
当院では、子宮筋腫の状態や患者様の希望に応じて話し合いを進めていきます。その上で一緒にご自身にあった治療について考えていきます。

・子宮動脈塞栓術とは?
近年、世界中に広まっている新しい子宮筋腫の治療法の一つです。子宮筋腫に栄養分を送っている血管(動脈)に一時的な塞栓物質(つめもの)を流しいれることで、子宮筋腫を衰えさせる治療法です。すでに全世界で2万例以上が行われているという報告があります。これまでも、塞栓術自体は広く行われてきましたが、子宮筋腫の患者様にこの方法を用いるところに方法の新しさがあります。

・どんな場合にこの治療法の対象になりますか?
子宮筋腫は、ただ筋腫が「ある」だけでは治療の必要はありません。子宮筋腫の存在により、過多月経や貧血、月経痛などの症状があり、外科的手術しかないと言われた方がこの治療の対象になる可能性があります。

・どんな場合にこの治療の適応外になりますか?
月経過多や痛みといった月経にまつわる症状のない方。妊娠分娩に積極的に取り組みたい方(別の治療法をお勧めしています)。閉経後の方。筋腫の数が少なく、他の手術方法の方が安全・簡便に行えると判断した場合。

・他の治療法と比較してどこが利点ですか?
ホルモン療法と比較して閉経のような不快な症状がありません。ホルモン療法でしばしば問題になる「再発の可能性」は低くなります。手術と比較してお腹を全く切りません。太ももの付け根に2~5mmの傷ができるだけで治療は終了します。子宮は完全に残りますし、回復が早く入院期間が短くすみます。出血の可能性がほとんどないので、輸血の必要もありません。

・何科の先生が治療するのですか?
治療をする場合は血管造影室という血管撮影専門の部屋で行います。当院では婦人科の診療経験のある放射線科医と婦人科医が中心になって治療を行っています。

・治療中や治療後の痛みはどうですか?
痛みには個人差があります。痛み止めの注射や点滴、坐薬、内服薬を用います。痛みは月経痛に似ています。お腹の引きつれ感や何となく不愉快な感じが1~4週間くらい続く方もいます。

・子宮や卵巣への影響はどうですか?
子宮への血流も一時的に低くなりますが、子宮は周囲からの血流を受け入れやすい臓器であるため、充分な血液が供給されるので、子宮そのものがひどくダメージを受けてしまうことはありません。卵巣への影響として、一時的な無月経や、早期の閉経が起こる可能性が指摘されています。特に45歳以上の方ではそういった症状が出やすいとされています。

・この治療法で症状が全くなくなるのですか?
治療を受けた方のうち80~90%の方で翌月の月経から症状が軽くなります。

・確実に効果がありますか?
効果が少ない方が数%の割合でいらっしゃいます。その場合は手術を考えることになります。しかし、この治療をうけていたことが手術の障害になることは通常ありません。

・再発はありますか?
現在までのところ、5年以内の再発はほとんどないといわれています。

・子宮内膜症ですが、治療効果はありますか?
残念ながら、現在子宮内膜症の方では治療効果が低いといわれています。再発する方が多いためです。しかし、子宮全摘術しか方法がないと診断された方にはご本人と相談の上、治療を行う場合もあります。

・この治療法にはどんな危険性がありますか?
最も危険な合併症は、変性した筋腫や子宮に最近がついて感染を起こすことです。これまでの報告では、この治療をうけた1%前後の患者様に子宮に膿がたまって子宮の摘出が必要になったとされています。治療に伴う肺塞栓や重症の感染症によって命にかかわる重篤な状態になられた方の例も報告されていますが、極めてまれです。日本ではそういった症例は報告されていません。また、造影剤を用いて行いますので、これによるアレルギーや出血といったトラブルの可能性もあります。

・費用はどれくらいかかりますか?
保険適用が可能です。治療費、入院費、薬剤費など合わせて15万円前後+消費税(3割負担の方)となります。

・施術後の通院は何回くらいしますか?
1.3.6.12ヶ月の計4回が一般的です。

・とりあえず、まず相談をしたいのですが?
婦人科外来に受診してください。すでに他の主治医の先生におかかりになっていて、検査を受けていらっしゃる方は可能であれば主治医の先生からの紹介状をお持ちください。もし、難しい場合は紹介状無しでも受診できます。子宮筋腫の治療は多種多様です。個々の子宮筋腫の状態や考え方に合った治療法を選択していただければと考えます。

主な診療内容・対象疾患

診療内容

・子宮筋腫・月経異常 ・子宮内膜症 ・性感染症 ・卵巣腫瘍 ・不妊症(体外受精を除く)
・子宮がん ・低用量ピルの処方 ・卵巣がん ・松原市民健診 ・更年期障害 ・その他

良性腫瘍(子宮筋腫、子宮内膜症、良性卵巣腫瘍)に対する手術は可能な限り低侵襲で手術を終えることができる内視鏡下手術(腹腔鏡、子宮鏡)を行っております。そのため入院期間の短縮が図れ、社会復帰も早くできるメリットがあります。悪性腫瘍(卵巣がん、子宮がん)に対しては開腹手術のほかに化学療法、ホルモン療法などを行っております。
当院では、手術療法のほかに、ホルモン療法(更年期障害、月経異常等)、不妊治療、性感染症に対する治療などを行っております。また、子宮がん検査、各種ドック(人間ドック、ブライダルドック、レディースドック)を行っております。

ブライダルドック
人間ドックの総合(※)より負荷心電図検査、心臓エコー検査、胃カメラ、大腸カメラ、便潜血反応、血液検査の一部を省いたもの。
※人間ドックには総合、精密、ベーシックなど種類があります。
レディースドック
ブライダルドックにクラミジア感染症と風疹ウイルス検査を加えたもの。
頸管粘液検査
LEGH(分葉状頸管腺過形成)を含む悪性腺腫か異常がないかを鑑別する検査です。

対象疾患

☆性行為(性交以外の性行為も含む)により感染する疾患。

梅毒
感染部位の皮膚もしくは粘膜に硬いしこりが出てくる。(初期更結)これが自然に無くなることがあるが、中心部に潰瘍を形成し、周囲が硬く盛り上がってくることが多い。(硬性下疳)女性の場合気づかないこともある。第二期になると全身の皮膚、粘膜に梅毒病変を惹き起こしてくる。
淋菌感染症
膿性のおりもの、尿道の不快感を認める事があるが、自覚症状に乏しいこともある。クラミジアとの混合感染が多い。
性器クラミジア感染症
粘液性、膿性のおりもの。(子宮顎管炎)腹痛、発熱。(卵管炎)不妊症や子宮外妊娠の原因となることもある。男性に自覚症状が乏しいことがある。
性器ヘルペスウイルス感染症
自覚症状に乏しい事がある。神経に潜伏感染し、ウイルスが再活性化したときに皮膚潰瘍を形成する。病変部のウイルスを治療することはできるが潜伏幹線したウイルスを治療することはできない。
尖圭コンジローム
外陰部、肛門に鶏のトサカ状の隆起病変を認める。症状が乏しいまま治癒することもある。性感染症を疑ったとき、特にパートナーに症状がないとき受診をためらわれるかも知れません。男性の方が症状が乏しいものもあります。検査をして初めてわかるものもあります。性感染症の治療の目的はそのカップルから病原菌を取り除くことにあります。疑ったときはお早目の受診をお勧めします。

☆避妊の相談

低用量ピルの処方
当院では、低用量ピルの処方を行っております。避妊目的で使用することはもちろん、子宮筋腫や月経困難症の治療に対しても用いることがあります。ただし、その副作用に関して問診や検査が必要となります。1年経過後の妊娠率は0.1%(注1)です。
その他の避妊方法 ( )内は1年経過観察後の妊娠率(注1)

・緊急避妊ピル(?%)
当院では緊急避妊ピルの処方を行っております。これは、避妊をせず性交渉を行った場合やコンドームが破れるなど避妊の失敗が起こった後72時間以内に内服を始めることで妊娠しにくくするものです。残念ながら100%避妊できるというわけではありませんが全く何もしないよりはかなりの効果が期待できます。ある報告では2%くらいの確立で妊娠が成立するとされています。

・ 男性用コンドーム(3%)
性感染症も予防する可能性があります。

・子宮内避妊器具【IUD】(1%)(注2)
女性主体の避妊方法です。低用量ピルより年間経費は安価です。

・膣外射精(19%)
避妊方法としてお勧めしません。

* 注1 報告により差があります。大まかなものと考えてください。
* 注2 銅付加のIUDデータです。

外来担当医表

担当医師

  • 吉田 剛祥
    婦人科部長

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