松徳BLOG

CT勉強会

2019/03/28

今日の松徳レントゲン室

☆癌性腹膜炎

癌性腹膜炎とは、腹膜にがんが転移したもので、腹膜に覆われた服倥内に

がん細胞が剥がれ落ちて散らばることによって腹水がたまり、腸閉塞、

腸管破裂、尿管閉塞などを引き起こします。癌性腹膜炎に転移しやすい

がんには胃がん、大腸がん、卵巣がんなどが挙げられます。癌性腹膜炎に

ついては初期での診断は難しく、手術時や各種症状が現れてから診断され

ることがほとんどです。

既に存在しているがんからの転移や発見が遅れる傾向にあることから、

癌性腹膜炎はがんがかなり進行している末期がんを意味します。

・癌性腹膜炎の症状 癌性腹膜炎の症状としては、腹痛、発熱、吐き気、

嘔吐、体重減少、消化液の逆流、呼吸困難、不整脈、腹水が溜まることに

よる腹部の膨満感、腸の癒着やがん細胞が増殖したことにより腸の通りを

悪くする腸閉塞、尿管閉塞などが現れます。さらに、腹水の中には血液中の

たんぱく質が流出していることから栄養失調になる方も多くいます。

癌性腹膜炎の原因 癌性腹膜炎は消化器系のがんである胃がん、生殖器系の

がんや婦人科系のがんのがん細胞がお腹の中に剥がれ落ちることが原因で

転移し発症します。

また、癌性腹膜炎はがんで炎症を起こしている部分から体液が漏れ、腹腔内

に蓄積されていくことでも腹水が蓄積されていきます。腹水が溜まると空腹

状態でも食べられない状態になります。これは溜まった腹水によって胃など

が圧迫され、お腹が張っている状態になり、食べることでさらにお腹が張り

苦しくなるためです。

癌性腹膜炎はその他にも外科手術中に腫瘍を突き破ってしまったことにより

腹膜へがん細胞が広がることによって発症することもあります。

・癌性腹膜炎の治療法 癌性腹膜炎の主な治療法としては穿刺といい、長い針

を刺して腹水を抜く方法がとられます。腹水内にはミネラルなどの必要な物も

含まれているため、一度取り出した腹水をろ過して体内に戻すこともあります。

穿刺のほかには腎機能の低下により膀胱が腫れないよう薬を用いて排尿する

方法もとられます。

癌性腹膜炎の進行により起こった腸閉塞や排便機能の低下には人工肛門の取り

付け、消化器から直接的に排便するための管を付けるなどの処置が行われます。

癌性腹膜炎は外科手術を行うことはほとんどなく、痛みに対しては鎮痛剤を用

いて対処します。これは腹腔内に散らばっているがんを全て摘出することは

困難だからです。

食事に関してはお腹の張りから食事ができない場合、腸の通りが悪くなっている

場合は点滴を用いて脱水の予防、栄養補給、カロリー摂取を行います。

近年では腹腔内に直接抗がん剤を注入するという新たな治療も実施されています。

直接的に抗がん剤を投与することによって、効率的かつ腹膜の広い範囲に効果を

発揮します。

このように癌性腹膜炎には様々な治療法がありますが、癌性腹膜炎は末期がんを

意味することが多いとされます。末期がんの患者さんにとっては、残された時間

をどのように過ごし、自分らしい最期を迎えたいかがとても大切です。

医師や周囲の人と話し合って治療を進めることが必要となります。