松徳BLOG
ITEM2025に参加してきました
ITEM2025に参加してきました
こんにちは 放射線科の上野と申します
4月11日から13日にかけて行われたITEM2025(国際医用画像総合展)に行ってまいりました。
ITEMとは毎年4月に横浜のパシフィコ横浜で開催される、放射線機器の展示会になります。
各メーカーから最新の医療機器(CTやMRIなど)の展示や画像処理を行うワークステーションの展示、その他 医用放射線から医療従事者の放射線防護をするためのプロテクターなど医用放射線に関する物が広大な展示場の中に展示されています。
車好きの方ならイメージがわくかもしれませんが、東京モーターショウのようなイメージと思って頂けると良いかと思います。
来場者数は3日間で約2万人が来場されたようです。
私は4月13日(日)の朝から参加したため大盛況とまではいきませんが、多くの来場者が
来られていてなかなかの熱気の中、最新機器の展示や機器の説明に夢中に聞かれている来場者の姿が多くみられました。
そして、今年のITEMの中で一番注目を浴びていた機器がありました。
キヤノンメディカルシステムズが開発した、立ったまま撮影できるCT装置です。
CT装置は今までは寝た状態で撮影する物でしたが、立った状態やもしくは椅子に座ったまま撮影も可能となった機器でした。
一般の病院に普及するのはまだまだ先だとは思われますが、患者さんの寝台移動の負担軽減になると思われます。
今までありそうでなかった機器を目の当たりにして、時代の進歩を感じさせていただきました。
近年の機器の傾向としてはやはり画像処理や機器の操作にAI技術が取り入れられてる事や
撮影中の患者さんをカメラで観察しながら微小な動きを撮影時に察知して如何に撮影ミスを起こさないような工夫などが用いられるようになってきております。
技術の進歩により放射線技師の仕事の軽減にも繋がることは喜ばしい事でしょうが、逆に言えば我々の仕事がどんどんAIなどに取って変わっていく事となり、これからの放射線技師は技術と知識を兼ねそなえた技師だけが生き残る時代ともいえます。
AIは優秀ですがそれを管理できる放射線技師(人間)になる必要があると再認識しました。