松原大動脈センター

大動脈瘤・大動脈解離を中心に、 心臓および血管の病気に対する治療を行う専門施設です。
大動脈疾患の専門医師が24時間体制で待機。
豊富な大動脈疾患診療経験を持つ専門職員も多数在籍しています。

緊急時連絡先 TEL 072-334-3400

松原大動脈センターは「大動脈瘤」の検査から治療まで専門的に行う医療機関です

「大動脈瘤」の治療には、現在2種類の手術があります。 当センターでは、患者様に合わせた最適な治療方法を選ぶことができます。

大動脈瘤とは別名、サイレントキラー。「大動脈瘤」は破裂すると命にかかわる疾患です。

心臓から全身へ血液を運ぶ大動脈。動脈硬化などの原因により、大動脈に膨らみ=こぶが生じる症状を「大動脈瘤」と呼んでいます。こぶが大きくなると血管の壁が薄くなり、最悪の場合は破裂することも。命をも奪う症状ながら、自覚症状がほとんどない危険な疾患です。

大動脈センターについて

大動脈センターは、大動脈瘤・大動脈解離を中心に、心臓および血管の病気に対する治療を行う専門施設です。心臓血管外科もしくは大動脈ステントグラフト・血管内治療科の医師が診察を担当し、受診希望の患者さんはどなたでも、コーディネーターまでご連絡いただくことにより受診する事ができます。

 

また、セカンドオピニオンも積極的にお受けしております。病気かどうか良くわからない、心配なことがある、担当医の意見が違う、などなど、疑問や不安に対して専門家の立場で説明をいたします。

大動脈センターの特徴

24時間の緊急手術対応はもとより、超高齢者や臓器合併症を持つハイリスクの患者さんに対しても、豊富な経験にもとづいた安全な手術により良好な治療成績をあげています。

 

2011年にはハイブリッド手術室を開設。これまで外科的方法しかなかった大動脈瘤治療にお腹や胸を切開せずに治療する「大動脈ステントグラフト内挿術」を施すことが出来るようになりました。

 

所属する医師、看護師、臨床工学技士、診療放射線技師は手術治療・血管内治療どちらにおいても豊富な大動脈疾患診療経験を持つ専門職員が多数在籍しております。

 

モービルCCU・大動脈センター専用ハイブリッド手術室・大動脈センター集中治療室・マルチスライスCT装置・回復期リハビリテーションを設置していて、すべての大動脈疾患に年中無休24時間対応しています。

当センターが扱う主な病気

大動脈弁疾患
大動脈基部疾患
大動脈瘤
大動脈解離
末梢血管疾患
その他心臓血管外科対象疾患全般

 

受診のご案内

外来診療はお電話による完全予約制です。
診療に関する予約・お問い合わせは、大動脈センター(心臓血管外科もしくは大動脈ステントグラフト・血管内治療科)までご連絡ください。
医療機関からの救急依頼に関しては24時間常時受け付けています。

 

心臓血管外科の詳しい外来担当医表、休診・代診情報はこちら

 

大動脈ステントグラフト科の詳しい外来担当医表、休診・代診情報はこちら

ステントグラフト内挿術

体の負担が少ない新しい治療方法です

足の付け根の動脈からカテーテルを入れ、大動脈瘤のある部分に挿入し、カテーテルに折りたたんで入れておいたステントグラフトと呼ばれる人工血管でこぶを塞ぐ治療方法です。

こうすることで、こぶの部分に血液が流れなくなり、大動脈瘤の破裂を防止。開胸や開腹の必要がないため、体への負担が少なく、回復までの時間も短縮できます。ただステントグラフトの位置が移動する、血管の壁との間に隙間ができるなど、再治療が必要になる場合もあり、定期的な検査が必要です。

本センターでは「大動脈ステントグラフト・血管内治療科」が担当しています。

大腿部の動脈よりステントグラフトを血管内に挿入し、動脈瘤の位置まで押し進めます。

反対側の大腿部からもステントグラフトを血管内に挿入し、ステントグラフトを広げます。

両足の血流が保たれるよう正確な位置合わせを行いステントグラフトを固定します。

ステントグラフト内挿術適応の条件

治療を行う前に、ステントグラフトが可能かどうかの判断を行います。まず大腿動脈から腸骨動脈までの太さが十分あり、こぶの上下約1.5cmの大動脈が正常でなければなりません。また、こぶが臓器への血管と接近していないこと、こぶが感染していないこと。外科手術に何らかの危険性がある場合も、ステントグラフトを選択します。

大動脈ステントグラフト・血管内治療科

大動脈ステントグラフト・血管内治療科部長、放射線科部長  阪口 昇二

大動脈瘤の治療方法は今まで外科的手術しかありませんでしたが、最新の大動脈ステントグラフト内挿術を行う事で、お腹や胸を切開せずに治療できるようになりました。その他各種血管内治療を導入し、患者様の負担を軽減しています。血管内治療については30年以上、ステントグラフト治療に関しては治験担当医師の1人であり、20年以上の経験を持っています。何でも安心して御相談ください。

人工血管置換手術

「こぶ」を切除して人工血管と置換える手術です

大動脈瘤は、一定の大きさになった場合に治療を行います。 いったん大きくなったこぶは取り除かなければならないため、開 胸または開腹をともなう外科手術が一般的です。

手術ではまず、こぶの部分を切除し、化学繊維でできたチューブ型の人工血管と置き換え、健康な大動脈に縫いつけます。こぶのある範囲によっては高度な技術を要するケースもありますが、多くの実績があり、有効性と安全性が立証されているため、現在では第一の選択肢となっています。

松原大動脈センターでは、「心臓血管外科」が担当しています。

人工血管の耐久性は数十年以上

化学繊維のポリエステル(ダクロン)を網目状に織った、チューブ型の人工血管。耐久性に優れ、数十年以上の使用に耐えることができます。ただし感染に弱いため、手術後は感染を防ぐための注意をお願いします。例えば歯科治療を受ける場合も、医師に必ず告げ、抗生物質投与などの治療を追加してもらいます。

心臓血管外科

院長、心臓血管外科部長
吉田 毅

心臓大血管の病気は急を要することが多く、心筋梗塞や大動脈の破裂は先ほどまで元気だった方が適切な治療がなければ突然死んでしまうことが多い病気です。当院は24時間365日常に緊急手術ができる体制で治療を行っております。

松原徳洲会病院 大動脈センター手術件数

 2019年2020年2021年2022年2023年
胸部大動脈 ステントグラフト 33件 34件 30件 30 35件
胸部大動脈 開胸手術 63件 70件 61件 62 86件
腹部大動脈 ステントグラフト 38件 27件 41件 27 35件
腹部大動脈 開腹手術 35件 15件 15件

17

21件

大動脈治療 (計) 169件 146件 147件

136

177件

末梢血管手術 133件 127件 141件

106

104件

   2019年  2020年  2021年 2022年 2023年

心臓血管外科手術実績

   2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
年間 210件 163件 161件

149

189件

1 CABG OFF PUMP 33件 12件 20件

11

5件

2 CABG ON PUMP 9件 5件 7件 7 12件
3 CABG+弁 11件 14件 3件

3

14件

4 CABG+大動脈 6件 5件 3件

7

6件

5 CABG+弁+大動脈 2件 0件 0件 3件 1件
6 33件 28件 30件

29

26件

7 弁+大動脈 10件 12件 12件

5

8件

8 大動脈 上行 26件 28件 24件

20

43件

弓部 18件 17件 17件 27 23件
下行 0件 4件 1件 0 1件
胸腹部 1件 4件 4件 0 4件
腹部 35件 15件 15件

17

21件

9 先天性 1件 3件 0件 0 1件
10 その他 25件 16件 25件

20

24件

  2019年 2020年 2021年

2022年

2023年

開心術 175件 148件 146件

132

168件

胸部ステントグラフト 33件 34件 30件 30 35件
208件 182件 176件

162

203件

 
腹部大動脈開腹手術 35件 15件 15件 17 21件
腹部ステントグラフト 38件 27件 41件 27 35件
73件 42件 56件 44 56件
 
大動脈手術 98件 85件 76件 79 107件
ステントグラフト 71件 61件 71件 57 70件
169件 146件 147件

136

177件

 
心臓血管外科・大動脈センター 総手術件数 476件 443件 397件

370

387件

医療法人 徳洲会
松原徳洲会病院 松原大動脈センター

 

〒580-0032
大阪府松原市天美東7-13-26
TEL 072-334-3400 FAX 072-332-3512

 

医療機関からの救急依頼は24時間常時受け付けています。

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