松徳BLOG
勉強会
先日、検査科では尿検査の勉強会を行いました。
尿検査とは、腎臓病・糖尿病・尿路感染症などの病気の兆候を早期発見することを目的とした検査です。
そのなかで、採尿した尿を遠心して尿中の細胞を見分ける検査を尿沈渣と言います。
今回は尿沈渣の赤血球について詳しく勉強しました。
尿沈渣で尿中の赤血球形態を観察することにより出血部位を予想することが出来ます。
種類は大きくわけて2つあります。腎臓から出ている場合と、腎臓以外から出ている場合。では、どのようにして見分けているのでしょうか…
腎臓から出ている赤血球を”糸球体型赤血球”と言い、大小不同でさまざまな形態の赤血球が見られます。
腎臓以外から出ている赤血球を”非糸球体型赤血球”と言い、均一で単調な形態の赤血球が見られます。
<問題>
以下の画像はどちらの赤血球でしょう。※解答はページの最後にあります
写真1:
写真2:
<解答>
写真1:糸球体型赤血球
写真2:非糸球体型赤血球
このように尿沈渣は臨床検査技師が目視で行っています。
尿検査だけで泌尿器の状態がわかることもあるので、なにか違和感を感じた場合にはすぐに泌尿器科を受診しましょう!!