臨床検査科

検査科では、採血に始まる血液検査や検尿検査、細菌検査などの“検体”を用いるものから、心電図・肺機能検査・エコー検査などのように実際に患者様と接しながら行う“生理検査”など多種多様な検査を行っております。検査の種類はいろいろありますが、全ては診断・治療に大切なデータとなります。
“大切なデータ”を迅速正確に提供できるよう知識と技術の向上に努めてまいります。

検査内容・特徴

生化学検査(所要時間40分程度)

主に肝機能や腎機能など数値の異常から、体の異常を推測します。

免疫学検査(所要時間60分程度)

抗原と抗体の反応を使って、感染症や腫瘍マーカーの検査を行います。

血液学検査(所要時間10分程度)

貧血の程度や血液中の赤血球や白血球の数などを調べます。

また、顕微鏡で観察を行うこともあります。

凝固能検査(所要時間30分程度)

血液の中の固まる機能を調べます。

血液をサラサラにする薬の効果を見たりしています。

一般検査(所要時間30分程度)

尿や便の検査を行います。

場合によって顕微鏡を使って細胞の観察を行うこともあります。

輸血学検査(所要時間60~90分程度)

輸血を行う際、患者様血液と供血者血液を混ぜる試験を行い、

異常な反応がないことを確認します。

細菌学検査(所要時間3~5日程度)

喀痰や膿などから炎症の原因と思われる細菌を検出して、

質量分析機などを用いて菌名の決定や有効な薬剤の判定を行います。

病理学検査(所要時間5日程度)

内視鏡生検や手術材料から、病理診断に使用する標本作成を行っています。

生理機能検査

エコー全般
ゼリーを付けながら体にプローブという小さなものを当てて、各臓器を描出し、検査をしていきます。
(痛みはありませんが、腸管ガスをよける為に、強く圧迫する場合があります。)
 
心エコー(所要時間:30分)
    心臓の動きや大きさ、弁膜症の有無など、心臓の働きを見ます。
 
腹部エコー(所要時間:30分)
  肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓、前立腺、子宮、腸管などに異常や腫瘤がないかを見ます。
 
血管エコー、頸動脈エコー(所要時間:30分~1時間)
    上腕や下肢の動脈や静脈、首の各種動脈に、詰まりや異常がないかを見ます。
 
甲状腺エコー(所要時間:30分)
    首元にある甲状腺という臓器に、異常や腫瘤がないかを見ます。
 
乳腺エコー(所要時間:30分)
    乳腺組織内に腫瘤がないか、わきの下のリンパ節に異常がないかを見ます。

12誘導心電図

(所要時間:5分)  

手首と足首と、胸に6個の電極を付けて、12方向から、心臓を動かしている電気の流れ見て、心電図異常や不整脈の種類を見ます。

ABI(動脈硬化指数)

(所要時間:15分)  

腕と足首に血圧計を付けて、血圧の差や血管の硬さを調べ、動脈硬化や血管の詰まりがないかを見ます。

肺機能検査

(所要時間:10分) 

大きく息を吸ったり吐いたりする事で、肺活量や、吐く勢いを見て、喘息の程度や、肺の機能を検査します。

 

ホルター心電図(装着時間:10分、離脱時間:数分)

丸1日小さな心電図を装着し過ごしていただき、その24時間の中で不整脈や心電図異常がでないか検査をします。

解析には2週間程度かかります。

その他に、睡眠時無呼吸検査、脳波検査、神経伝導速度検査行っています。

技師長ご挨拶

下大迫 卓

臨床検査科技師長

臨床検査科では、患者様から頂いた血液や尿の分析したり、心電図や超音波検査など患者様自身の状態を検査して、診断の補助を行っております。
近年は検査機器の進歩により利便性が高まり、様々な項目が院内で測定できたり、検査所要時間の短縮などが見られます。
機器の進歩はありますが、検査の専門家として“検査結果を出す”だけではなく“検査結果を見る”という基本に変わりはなく検査結果に対し真摯に向き合えるよう指導教育を行ってまいります。

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